*認知症の人間の言動は理解不可能か・第6回 (前回←) ひとをその認知能力の低下具合から認知症とか軽度認知障害と診断し、「異常」と見なすことは、そのひとたちの言動に「理解不可能」の烙印を押すことであると先に確認したけれども、理論的に考察する限り、この世に「異常」な人間、すなわち、「理解不可能」な人間など存在し得ない、ということだった。 要するに、認知症とか軽度認知障害と診断されてきたひとたちの、「理解不可能」の烙印を押されてきた言動は理論的には、「理解できる」はずであるとのことだった。 そこで、認知症に分類される、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、の4つを順に挙げ、…