「日本大学芸術学部写真学科 教員作品展」は七回目。 出展者は『GOTO AKI/鈴木麻弓/田中里実』の三名。 『田中里実』のモノクロ写真を観ると、〔日立の樹〕の曲が自動的に頭に流れて来る(笑)。 何枚かは他の木に囲まれた樹も、ほとんどは周りには木がない場所にぽつんと一本が屹立。 強さと同時に、そこはかとない孤独も感じたり。 『鈴木麻弓』の作品は「3.11」で被害に遭った故郷のもの。 実家は写真館とのことで、幼い頃から写真は身近だったのだろう。 昔の写真と今の作品が並べられ、昔のそれはモノクロだったり色褪せたりしているものの、幸福な空気に満ちている。 一方で復興が進む今の写真はなぜかしら無機的に…