心理学者のローレンツは、コンラート・ローレンツ(Konrad Lorenz)です。1903年11月7日にオーストリアのウィーンで生まれ、1989年2月27日にウィーンで亡くなりました。動物行動学者として、刻印づけ(imprinting)の概念を提唱したことで知られています。 刻印づけとは、特定の時期に、特定の刺激によって生じた反応が、反復的な学習・経験・報酬がなくても一貫して維持されるという現象です。ローレンツは、コガネワシの雛が、孵化後数時間以内に母親の姿を見たあと、その母親以外の鳥や動物を母親として認識するようになる様子を観察して、刻印づけを発見しました。 ローレンツは、刻印づけは動物の進…