「男はなぜ化粧をしたがるのか」 著 者:前田和男 発行所:集英社 この本は2009年発行なので少し時代からずれているかもしれないが、一つの問題の立て方として面白いので取り上げた。 男と化粧については戦後大きな社会問題として取り上げられてきたような気がするが、生物学的にはメスよりオスの方が派手なのはごく普通のことだ。鳥のド派手な飾り羽のように生存に不要どころか邪魔な肉体の一部を持っているものが多い。つまりオスはメスに選ばれるために自分にはなんの役に立たない肉体をもったり行動をする。日本に限れば一方的に男が女を選ぶというイメージは明治になってから、欧米列強と伍するために文化でも西洋を大きく取り入れ…