評論家(1947-)。大学時代に1年間、ヨーロッパ滞在の経験を持つ。 卒業後、洋書の販売会社に就職し、在籍時の経験を生かして評論活動に勤しんでいる。 著書「目にあまる英語バカ」で自らも英語を勉強してきた人間だったが、本質を見失った英語バカになったことを 反省しているという。英語はもう二度と話すまいと公言している。
おれは老人?平成・令和の“新じいさん”出現! 作者:勢古 浩爾 清流出版 Amazon あらすじ 誰にでもある、実年齢と本人の意識のギャップ。じつは、ほとんどの老人が、自分を老人だとは思っていない?77歳の著者、自らの経験をもとに、そのギャップに迫り、よい年の重ね方、生き方を考える。 読後感想 僕はまだ前期高齢者と国の社会保険関連から言われているが、自分から「僕は老人なんだ」とは一言も言ったことは無い 昭和の頃は60歳過ぎれば通勤も大変だし、足腰弱く、当然パソコンすら触れない 当然見るからに老人と言われる人が多かった ところが令和の高齢者はユニクロやレオンで着用している最新トレンドの衣服を着て…
先日大型書店をうろうろしている時に、こんな本を見つけた。 勢古浩爾『ただ生きる』(夕日書房、2022) 著者の名前は知っていたが読んだことはなく、夕日書房という出版社も初めて聞く名前だったけれど、タイトルに惹かれて読んでみた。(ちなみに夕日書房は2020年に設立された出版社) 「ただ生きる」とはどういう生き方か? はっきり定義されているわけではない。 例えば「夢」や「目的」を持って、それに向かって生きている人がいる。それはそれでいい。けっこうなことだ。 しかし特別な「夢」や「目的」がなかったとしても、あるいは、その「夢」や「目的」に挫折してしまったとしても、劣等感を感じる必要はない。それならそ…
一条真也です。125万部の発行部数を誇る「サンデー新聞」の最新号が出ました。同紙に連載中の「ハートフル・ブックス」の第175回分が掲載されています。今回は、『定年後に見たい映画130本』勢古浩爾著(平凡社新書)です。 「サンデー新聞」2022年12月3日号 本書のタイトルを最初に見たとき、「やられた!」と思いました。まさに、こういうテーマの本をわたし自身が書きたいと思っていたからです。コロナ前、わが社では修活の一環で「友引映画館」としてセレモニー(コミュニティ)ホールで高齢者向け映画鑑賞会を開催していました。社長のわたし自身が、映画は高齢者に「老い」と「死」についての学びを与えてくれると思って…
勢古さんとは、なぜかウマが合う 文庫 結論で読む人生論 (草思社文庫) 作者:勢古 浩爾 草思社 Amazon 人生の10年先輩、勢古さんの本とは長い付き合いだ。彼を追いかけるように自分も60になり65になりということで、だれもがその歳になったら考えてしまうことを同じように考えて、結局は時間の流れに流されていくことも、後を追うのだなあ。 この本、最初は2006年に出ているので勢古さん60歳ころの本。古今東西の人生論を読んでぶった切るというか、お得意の戦法。数々の人生論で私が読んでいるのは4分の1くらい。結局、何パターンかの似たり寄ったりなんだな・・・やっぱり、ということがわかる。そりゃあ、そう…
一条真也です。『定年後に見たい映画130本』勢古浩爾著(平凡社新書)を読みました。著者は、1947年大分県生まれ。明治大学政治経済学部卒業。洋書輸入会社に34年間勤務の後、2006年に退職。市井の人間が生きていく中で本当に意味のある言葉、心の芯に響く言葉を思考し、表現し続けているとか。1988年、第7回 毎日二十一世紀賞受賞。著書にブログ『それでも読書はやめられない』で紹介した本の他、『定年後のリアル』(草思社文庫)、『わたしを認めよ!』(洋泉社新書y)、『ひとりぼっちの辞典』(清流出版)、『会社員の父から息子へ』(ちくま新書)、『最後の吉本隆明』(筑摩書房)、『定年バカ』(SB新書)、『人生…
図書館で吉本隆明「完本 情況への発言」、勢古浩爾「最後の吉本隆明」、松崎 之貞「「語る人」吉本隆明の一念」、加藤 典洋、高橋 源一郎「吉本隆明がぼくたちに遺したもの」を借りる。「情況への発言」では、柄谷行人や蓮実重彦、浅田彰らを口汚く罵っているのに驚いた。これは言われたほうは一生忘れないよな、絶対に報復してやろうという気になるよな、と思うが、それを承知でここまでのことが書けるというのが魅力といえばいえなくもない。「反核」やら「反原発」への異論もそうで、とにかく思ったことを言い切るという胆力は今の知識人に最も欠けているものだろう。だからテレビタレントや似非文化人たちに舐められるのだ。 などと思い…
一条真也です。12日、金沢に入りました。翌13日は、サンレー北陸の本部会議に参加します。それはそうと、季節は秋。そう、読書の秋ですね!『それでも読書はやめられない』勢古浩爾著(NHK出版新書)を読みました。「本読みの極意は『守・破・離』にあり」というサブタイトルがついています。著者は、1947年大分県生まれ。洋書輸入会社に34年間勤務ののち、2006年末に退職。市井の人間が生きていくなかで本当に意味のある言葉、心の芯に響く言葉を思考し、静かに表現し続けているそうです。著書に『思想なんかいらない生活』『最後の吉本隆明』(ともに筑摩書房)、『まれに見るバカ』(洋泉社)、『アマチュア論。』(ミシマ社…