前回の記事の続きです。 「戦争の大問題」(丹羽宇一郎著、東洋経済新報社)を読んで、私は初めて認識したことですが、2002年9月、小泉純一郎と金正日が調印した日朝平壌宣言では、北朝鮮がNPT(核不拡散条約)を遵守し、IAEA(国際原子力機関)による査察を受けて核開発をやめ、その見返りに日本は北朝鮮と国交を樹立し、経済協力を行うことを定めていました。 アメリカもロシアも韓国も中国も国際機関もできなかった北朝鮮の核開発を日本がほぼ独力で阻止したのです。当時、ニュースでも大きく報道され、もちろん私も覚えていますが、そこまでの偉業だったとまでは把握していなかったように思います。 「信じがたい北朝鮮の譲歩…