1980年(昭和55年)に広島県広島市で発生した留守番中の小学生の姉弟が二人一緒に姿を消した不可解な行方不明事件について記す。 二人は特定失踪者(北朝鮮による拉致の可能性を排除できない失踪者)とされており、基本情報は特定失踪者リストおよび特定失踪者問題調査会代表を務める荒木和博さんのBLOGに依るものとする。 本稿は北朝鮮による拉致の可能性を否定するものではないが、あえて別の可能性についても考えてみたい。無論二人の無事を願う思いで記すが、限定的な情報からの憶測として事故や死亡の可能性にも言及することをご理解いただきたい。 ■概要 3月29日(土)夕刻、母親は普段通り子どもたちの夕食の支度を終え…