正徳3年10月30日。朝、火事の噂がある。近頃、小判1両の切賃(手間賃)は130文。この日髭を剃り、召仕の月代を剃るようにとの廻文がある。組の者には廻さず。この日、廟の台石を置き、よく1日から番人は必要なくなる。石屋は全員大坂からやって来ていた。石碑仕上げの重さは40石(1石は約150キロ)余り。台石の仕上げの重さは25石余りと云々。近頃、隼人正領分の川並ならびに草井というところの番所のあたりで台石を船から落としてしまい、大勢人を雇って何とか引き上げた。このため10日ほど遅れる。石の運搬を請け負った者はかなり損をすると云々。三和七左衛門は主人の体調がよくないのを見て、下屋敷の木や竹を大分切って…