東南アジア・東アジアの至るところで廟の屋根の美しい装飾や彫刻を撮ってきた。廟に彫られた数多くのキャラクターたちは何か故事を表しているのだろうが、残念ながらそれらを読み解く知識がない。 今回高雄の街歩きで出会った廟の中に、少し変わった風貌の男性キャラクターがいることに気づいた。廟の拝殿の軒先で、屋根や梁を背負っているように見える。その様子はさながら日本の寺院で見られる邪鬼のよう。 旗山天后宮(2025年6月28日) 他の彫刻の神様たちは色鮮やかな衣装を着ているのに、この軒下の角にいる彼らは服装も髪型もおよそ神様の仲間ではなさそうに見える。 下の高雄の保安宮の彼らは上半身裸で、濃い体毛でどうも異民…