―その1001― ●歌は、「我が園の李の花か庭に散るはだれのいまだ残りてあるかも」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(20)万葉歌碑(プレート)<大伴家持> ●歌碑(プレート)は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(20)にある。 ●歌をみていこう。 ◆吾園之 李花可 庭尓落 波太礼能未 遣在可母 (大伴家持 巻二十 四一四〇) ≪書き下し≫我(わ)が園の李(すもも)の花か庭に散るはだれのいまだ残りてあるかも (訳)我が園の李(すもも)の花なのであろうか、庭に散り敷いているのは。それとも、はだれのはらはら雪が残っているのであろうか。(伊藤 博 著 「万葉集 四」 角川ソフィア文庫より…