寝聡さや夏あかときの東歌 (ねざとさや なつあかときの あずまうた) 「万葉集はいいね」なんて言うけれど、実は有名歌を拾い読みするだけで、通して読んだことはない。なにしろ4,500首ほどあるので、通読はなかなか難しい。 いつも天皇や人麻呂、家持の歌でもあるまいと、今回がんばって、巻14を通して読んでみた。この巻は東国の歌なのでローカルな情報が楽しいかなと期待してのこと。読んでみると、東国の歌とはいえ、意外に民謡っぽくなく方言も思ったより少なく、形も整っているのにまず気がつく。誰か知識人が手を入れたかと勘繰るが、この辺はまだ不勉強。 とりあえず近くが舞台だと言われる万葉の舞台、「東路の手児の呼坂…