訓読 >>> 3520面形(おもかた)の忘れむ時(しだ)は大野(おほの)ろにたなびく雲を見つつ偲(しの)はむ 3521烏(からす)とふ大軽率鳥(おほをそどり)の真実(まさで)にも来(き)まさぬ君をころくとぞ鳴く 3522昨夜(きそ)こそは児(こ)ろとさ寝(ね)しか雲の上(うへ)ゆ鳴き行く鶴(たづ)の間遠(まとほ)く思ほゆ 要旨 >>> 〈3520〉あなたの面ざしを忘れそうになったら、広々とした野にたなびいている雲を見つつ、あなたを偲びましょう。 〈3521〉カラスという大慌て者の鳥めが、本当においでになったわけではないあの方なのに、ころく、ころくと鳴く。 〈3522〉昨夜あの子と寝たばかりなの…