理不尽な思いを抱えながら生きていかなければならないのなら、戦い続けて生きていくしか無い。 1961年に起こった名張毒ぶどう酒事件で犯人とされた奥西さんは一審判決で無罪を勝ち取りながら、4年後の2審で死刑判決を言い渡される。 それから50数年、89歳で獄中死するまで無実を訴え続けていた。 そして現在、再審の請求権利を持つのは現在94歳の妹さんのみとなった。 このドキュメンタリー映画は昭和62年から継続的に東海テレビで撮り続けてきた作品郡の最新作だ。 この時代の捜査機関の証拠品の問題は袴田事件のように誰もが不公平さと違和感と矛盾を感じる。 再審請求を繰り返す長い年月が虚しく過ぎてゆく。 事件に関わ…