やっと「ぼくが生きてる、ふたつの世界」を観に行った。 じんわり来る映画だった。 もっと親子の葛藤を描くのかと思ってたら、 それよりも、「コーダ」として育った彼のことが中心で、 特に劇的なカタルシスがあるわけではなく、 生まれた時からの描写を淡々と重ねている感じ。 それでも、エンドロールの歌を聴きながら、 なぜだか涙が出そうな気がした。 両親の役やほかの役も本当の聾者の役者さんで、 だから何も違和感を抱かずに見ていられた。 聾者の方の現実や思いも、ところどころに挟まれていて。 そして、悩みはどこの家庭にだってある、と 聾者であることだけを特別視していない言葉も。 吉沢亮は、やっぱりいい俳優さんだ…