日本の政治家。自由民主党所属の参議院議員。日本会議国会議員懇談会所属。
1974年10月14日、東京都小金井市に生まれる。慶應義塾大学法学部を卒業後、NHKに入局。新潟・帯広・大阪・仙台の各放送局を渡り歩いた後、2013年3月に退局し、同年7月の参院選宮城県選挙区で初当選を飾った。当初はみんなの党に所属していたが、同党の解散後は次世代の党(現日本のこころ)に移籍。2014年の総選挙で同党が壊滅的大敗を喫して衆議院議員の人材が払底すると政調会長に抜擢され、翌年8月に党首選を巡って松沢成文が離反すると幹事長も兼任するなど、早くから党幹部に登用された。
後述のとおり保守的・右翼的な言論を展開するネットユーザー(いわゆる「ネット右翼」)との繋がりが深い点を生かしてネット上で盛んに情報を発信、凋落一途の党勢を立て直そうと奮闘したものの結果には結びつかず、2016年の参院選での惨敗で党の先行き、更には自身の再選にも暗雲が漂う状況になったことから*1、同年11月に同党を離党。無所属議員として自民党の院内会派に加わり、2017年9月に正式に自民党入りを果たした。改選を迎える2019年7月の参院選では比例区に転出し、ネット右翼を初めとする全国の急進右派層の支持を確保して再選を目指す運びとなった。
大日本帝国時代の植民地政策や対外戦争、国家主義的内政などの肯定的再評価を目指す「自由主義史観」の支持者であり、イデオロギー色を抑える傾向の見られた旧みんなの党の所属議員としては比較的珍しい急進右派の議員として当初から注目を集めていた。また初当選時の参院選では、対立候補の岡崎トミ子(民主党)の政治姿勢を「反日的」とインターネット上で激しく糾弾して僅差での勝利を収め、ネット選挙解禁後のネガティブキャンペーンの嚆矢として新聞などのメディアで取り上げられたこともあった。
この選挙での経験もあってか、ネット右翼との連携を特に重視しており、自らニコニコ動画などを介してネット右翼との積極的なコミュニケーションに努めているほか、「KAZUYA CHANNEL」でネット右翼界の寵児となったYouTuberの京本和也と緊密な共闘関係を結ぶなど、最もネット右翼に近しい国会議員の一人として独自の地位を確立するに至っている。
*1:なお、和田が選出された宮城県選挙区は和田の当選後に改選定数が2から1に削減され、自民党現職の愛知治郎と競合する状態となっていた。また、2016年の参院選の同選挙区で和田は自民党公認の熊谷大の支援に奔走したものの、民進党公認の桜井充に約4万票差で敗れるという結果に終わっている。