こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『嗤う伊右衛門』をご紹介。 あらすじ ついぞ笑ったことなぞない生真面目な浪人・伊右衛門に、御行の又市を通して縁組みが持ちかけられる。 その相手は老同心・民谷又左衛門の娘でお岩といった。重い疱瘡を患い、生来の美貌は見る影も無いほどに醜く崩れた顔になってしまったお岩を不憫に思うと共に、お家断絶を憂う又左衛門が又市に婿捜しを頼んだのだ。 お互いに相手のことをまったく知らぬままに縁組みはまとまり、ともに暮らし始めた伊右衛門と岩は互いに惹かれていくが、不器用な二人は相手を想いながらもすれ違ってしまう。 そんな二人に、かつて岩に執心していたこともある筆頭与力・…