封切り四日目。 席数191の【CINE10】の入りは三割ほど。 駅のホームから飛び降りようとしていた『関谷一平(水川かたまり)』は一つ前の駅で人身事故が起きたため一生を得た。 その時に亡くなった男に興味を持ち、葬式に行ったのは良いが彼の幽霊に取り憑かれてしまい離れるための条件を提示される。 娘にストーカーまがいの行為をしている元の夫を殺してくれ、と。 ここでいきなり殺しの依頼はなんとも剣呑。 生前は国語教師だったとの男の設定はいきなりこんな殺伐とした要請で良いのか。 近づかないようにしてくれ、とか考え方はあるというもの。 おまけにこの幽霊、のべつ幕なしに現れるのに加え、『関谷』には肉体的なコン…