世田谷パブリックシアターで『お勢、断行』を観賞。 いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)、美しき悪女‥‥いや、昔風に言うならば、毒婦の大行進、「目にも綾な悪の華~百花繚乱」‥‥といったところでしょうか。 大正末期、資産家の松成千代吉の屋敷に、ヒロインの女流作家、 お勢(倉科カナ)はある事情から居候の身。その屋敷には、千代吉の娘(福本莉子)と女中(江口のりこ)、そして千代吉の後妻(大空ゆうひ)が住んでおり、千代吉の姉(池谷のぶえ)もしょっちゅう入り浸っており、まるで女人の館😅そんなある日のこと、千代吉に怨みを持つ代議士(梶原善)が、 松成家の財産を奪い取る計画を後妻に持ちかけ、千代吉を狂人に仕…