総理大臣クラスが関与した、古代の国際スキャンダル ワイロと聞くと、現代の政治家の不祥事を思い浮かべるかもしれませんが――実は、日本最古のワイロ事件は、1500年近くも前のヤマト政権時代にまでさかのぼるのです。 しかも、関与していたのは、当時の総理大臣クラスの人物。まさに「日本史に残るワイロ第一号」とも言える、大スキャンダルでした。 古代の“総理大臣”、その名は大伴金村 事件の主役は、大伴金村(おおとものかなむら)。5世紀末から6世紀半ばにかけて、武烈天皇、継体天皇、安閑天皇、宣化天皇の時代に活躍し、**「大連(おおむらじ)」**という役職に就いていました。これはヤマト政権の最高執政官であり、今…