5月1日 蒸し暑さを感じた朝 最近、亡くなった父の夢をよく見る。 私はずっと、父に対して反抗心を抱いていた。 父も、私のその気持ちにはある程度気づいていただろう。 それでも、どんな思いで私に接していたのだろうかと、今になって考える。 親というのは、子どもを自分の思い描いたレールに乗せたがるものなのかもしれない。父は、私をどうしても医者にしたいと思っていたようだった。 父自身、祖父が他人の借金の保証人になったことで、家は一気に没落し、それまでの裕福な生活を失った。 そんな中、「手に職を」と医師を志し、夢を諦めて医者になったのだと聞いたことがある。 実は、絵が得意で、建築家のような仕事に就きたかっ…