大塔宮

鎌倉殿の13人 第27回 2022年7月17日放送 本編タイトル「鎌倉殿と十三人」 紀行コーナー：永福寺跡（神奈川県鎌倉市）

こんにちは。「鎌倉の紅葉を見に行こう1」からの続きです。今回は『鎌倉宮』への参拝＆紅葉狩りを紹介します。『鎌倉宮』の紅葉の見頃は例年、11月下旬から12月上旬頃。鶴岡八幡宮からは徒歩15分程のロケーションにあります。鶴岡八幡宮から金沢街道を歩いて行き、「岐れ路」交差点を「お宮通り」へ進んでいきます。「お宮通り」は『鎌倉宮』まで、まっすぐに伸びる道なので、遠くからでも大鳥居が確認できるかと。 主祭神 ご由緒 見どころ 基本情報 アクセス 主祭神 ・護良親王（もりよししんのう） ご由緒 創建は明治二年（1869年）。後醍醐天皇の皇子で、非業の死を遂げた護良親王を想った明治天皇が、親王終焉の地、東光…

宮城県石巻市の湊という地区に「一皇子社」という神社がある。 この神社には、後醍醐天皇の皇子である大塔宮護良親王（昔は「だいとうのみやもりながしんのう」と読むと習ったが、現在では「おおとうのみやもりよししんのう」と読むのが定説らしい）が鎌倉から石巻に下り、この地で一生を終えたという伝説と、親王の御霊を弔うために建てたと言う謂れが伝えられている。石巻に今に残る南朝伝説である。 護良親王は鎌倉で幽閉された後に、足利直義の命で相模原の武士淵辺義博に殺害されたというのが史実であり、鎌倉から密かに石巻まで逃れたという事実は確認することができない。ではなぜこのような伝説が石巻にあるのかというと、石巻地方の有…

二百九十五枚半。宇都宮公綱が本備え、佐用範家が先勢となって芥川に屯する野武士集団と忍頂寺に籠もる大塔宮方の僧徒を攻撃する、その前夜の帷幄での公綱と範家の談合を昨日書き、今日は払暁からの攻撃を書く。範家は赤松円心の身内で、円心は大塔宮とつながっていて、正成とも大塔宮を介して連携しているので、そのうごきに公綱は気が揉める。範家の思惑、公綱の態度、その裏で進行する後醍醐院の隠岐脱出計画。御家人を動員して大塔宮を擁する大覚寺統残党の跳躍を押さえ込もうとする六波羅のうごきが慌ただしくなる。皇統の大儀も武門の意地も祝詞同然で、みな我が身の保身と欲のために生きんとするのみ。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓…

二百九十三枚。赤松一族の佐用範家と宇都宮公綱の手勢千余が忍頂寺(現・茨木市)を城塞化して籠もり、山崎あたりまで出張って京を窺う大塔宮勢を討伐するところを今日書く。赤松円心は裏で大塔宮ともつながっていて後醍醐院の隠岐脱出にも一枚噛んでいるので、そのあたりを書く。「太平記」の魅力は何と言っても武士たちの圧倒的な流血をともなう死に様だが、それを百も承知で私はできるだけそれを避けて書いている。人の世が無常なのは知れたことで、その無常を受けとめるしかない人間が、そのさいにちょっと抗い悶える、そこが書きたい。 酒盛十駕の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.j…

二百八十枚。後醍醐天皇が笠置山から落ちるさいに供の者らに帯行させた当座金の銭貨二十貫が木津川左岸の十蔵寺に預けられていたのを、京を潜行偵察しての帰途立ち寄った大塔宮と正成一行に返還を申し出た住職の慶朝とのやりとり。慶朝は後醍醐天皇から崇敬をうけて内裏に出入りしていた唐招提寺十世長老慶円の弟子で十蔵寺も今はないが実在していた。ここまでは資料の裏付けがあるが、当座金の銭貨二十貫云々は架空。小説の中での史実と架空の摺り合わせは蓋然性という作者の良識のボーダーラインすれすれに妙にリアルな世界を生む。 酒盛十駕の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹…

二百七十二枚。行方のわからなかった大塔宮が吉野山の愛染宝塔に入って挙兵し、正成も千早城に籠もって再蜂起したので関東からふたたび三十万騎余の幕府軍が西上するところまで書き終える。幕府軍で溢れかえる京洛を大塔宮と正成が大胆にも微行するところを今日から三日ほどかけて書く。多少読み物らしくなってきたか。とにかく暑いので植木に水をやるとき以外はほぼ籠もりっきり。 酒盛十駕の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹洞宗の禅林で破門同然となった良寛は、越後へ帰郷して世俗の中で禅の修行を全うしようとするが、そうして真摯に生きようとすればするほどこの世に生きる…

さてさて、今回は後醍醐天皇の隠岐脱出についてお届するぞ。どこまで真実かはわからんがその経緯は「太平記」にも詳しく記されておるので、まずはそれをベースに紹介したい。 後醍醐天皇 後醍醐天皇、隠岐へ配流 用意周到に準備された脱出計画 夜陰に紛れて脱出作戦を決行 間一髪！隠岐判官の追っ手を振り切り名和湊へ上陸 まとめ：隠岐脱出のその後 後醍醐天皇、隠岐へ配流 後醍醐天皇の隠岐流しのエピソードをざっくり語るとしようかのう。密かに鎌倉幕府をぶっ潰そうと企んでいた後醍醐帝じゃが、元弘元年（1331年）にその計画が側近の吉田定房にばれてしまう。ヤバいのう、と感じた後醍醐帝は、三種の神器を持ってこっそり京都を…

「國體（こくたい）ワンワールド史観」の記事追加に当たって 2024年7月15日（月） 海の日 くもり 時々 雨 「國體ワンワールド史観」については、これまで、別のブログ「➣黒板五郎の國體ワンワールド」の方に書いていたのだが、本ブログ「黒板五郎の徒然草」と合わせて二つのブログをメンテナンスするのは大変であるし、さりとて、本ブログ「黒板五郎の徒然草」の読者にも、國體ワンワールド史観（＝真実の地球史、即ち、捻じ曲げられた学校史観の嘘の歴史では無く、自分達が住む地球の真実の歴史）を伝えたいと言う思いもあって、2023年1月13日以来、「黒板五郎の國體ワンワールド」の方のブログは凍結（新規書き込み中止）…

鎌倉の妙法寺では極太で力強い書体の御朱印を頂けます。「松葉ヶ谷法難」の舞台となった歴史のある日蓮宗にとって特に重要な場所であり、苔の石段やあじさいなど境内には見どころで満ちています。※2017年5月15日作成。2024年6月25日改定。 極太で力強い御朱印 御朱印所 御朱印 過去に頂いた御朱印 アクセス 交通 地図 境内の見どころ 総門 拝観受付 参道 本堂 大覚殿 仁王門 苔の石段 法華堂 松葉ヶ谷草庵跡 最大の見どころは苔の石段とあじさい このブログのイチオシ記事 極太で力強い御朱印 御朱印所 御朱印は本堂左手の寺務所で頂けます。 受付時間 9:30～16:30 志納金 300円～500円…

二百四十六枚。空如が隠岐の配所を密かに訪ね、大塔宮と正成の再挙を告げ、後醍醐の配所脱出を求める。史料を離れて書かなければならないところなので書きやすいと言えば書きやすいのだが、絵空事にならないよう、いたって慎重に書く。見えない事実を如何に溶かし込むか、作品全体のリアリズムに関わる。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹洞宗の禅林で破門同然となった良寛は、越後へ帰郷して世俗の中で禅の修行を全うしようとするが、そうして真摯に生きようとすればするほどこの世に生きる場を失う。良寛は身を屈め、大きな体を小さくして人の世を生き凌ぐ。ーーかくば…

２０２３年に直木賞を獲った垣根涼介の歴史長編小説をようやっと読み終わった。 長かった・・・ ５００ページを超え、しかもページ上下２段でボリュームが凄い。 各ページの余白は驚くほど狭く、かつて読んだ本の中でも長編に属する。 かみさんのお薦めで、時間はかかったけど、なかなか面白かった。 室町幕府の開祖である足利尊氏とその弟直義の物語で、 さもノンフィクションであるかのような錯覚に陥るほど精緻なフィクションである。 思えば、会社生活で経験した権謀術数が繰り広げられる世界に似たものを感じる。 日本人のＤＮＡなのかねぇ・・・ 平安時代から鎌倉時代に移り、鎌倉幕府の崩壊と室町幕府の成立初期が描かれている。…

古本祭りで買った「南北朝時代史」（田中義成）と「南北朝の動乱」（森茂暁）、読み終わりました。 「南北朝の動乱」のカラー口絵に、「太平記絵巻」の1場面「笠置山から逃れる後醍醐天皇」の写真があったので、デフォルメしつつ描いてみました。（よくわからなかったところはてきとうに創作） 女性に変装しているようですが冠でバレバレ。 ＊＊＊ 「南北朝時代史」は、田中義成さんの講義の稿本を門下生らが整理して出版したものが底本になっています。 読みなれない文体だったので、たまに肯定文なのか否定文なのかわからないことがありました。あと、年号が和暦でしか書いてないので、時間経過がよくわからない。登場人物が多くて覚えき…