ここ数日は、最低気温が一桁台に下がってきました。木々も少しずつ色づいてきて、栃木の山沿いでは紅葉の見頃を迎えているようです。お寺の境内では、今年も十月桜が咲いています。 植物は季節を違えませんね。目立ちませんが、清楚な花びらに心癒やされています。 さて、今月の「法の水茎」も「弘法大師空海のお話」です。若き日のお大師さまが唐(中国)に渡り、青竜寺の恵果阿闍梨にお会いするまでを書いてみました。お読みいただけましたら幸いです。 ※ ※ 「法の水茎」124(2022年10月号) すみのぼる心や空を払ふらん 雲の塵ゐぬ秋の夜の月 (『金葉集』源俊頼朝臣) (澄み渡って昇っていく心が、空を清めているのだろ…