空海の風景(上巻)改版 (中公文庫) [ 司馬遼太郎 ]価格: 814 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 讃岐国の郡司、佐伯氏の家に生れた空海は、神童として成長する。将来は官吏になるために都に出て大学寮の明経科で学問に励み、明晰な頭脳によって周囲を驚かせるも、空海は満足するに足りない。儒学は処世術を説明する学問に過ぎないが、仏法はこの世の普遍的真理を追求していると考えた空海は、大学を飛び出し私度僧として仏門に入る決意をする。 空海は独学で「密教」の存在を知る。空海は形而上である密教を「体得」するために、霊験を与えるに相応しい場所を求めさまようことで、自らの心身を磨いていく。そしてついに室戸岬の…