前回のブログの続きです。私の曾祖父は明治13年生まれで、明治の後半に故郷から東京に出てきて、最初は化粧品製造・販売の仕事を生業としていました。代々、家には秘伝の灸術が伝わっていたらしいのですが、曾祖父本人はお灸は大嫌いで、避けていたそうです。しかし、自身が病になったときに、あらゆる治療法で以てしても治らなかったのに、自分の母親に据えてもらったお灸ですっかり治ってしまったという経験から、人生を大きく方向転換し、自身で灸術を研究し始めます。古来の直灸や家伝の灸術に加えて、先日ブログ で書いた「活鹽水」を灸法に応用し、「活鹽灸」という灸法を創始しました。これら一連の流れや縁も、自身の好き嫌いという次…