写真家で編集者でもある都築響一さんとの初めての出会いは『珍世界紀行』という一冊の本でした。 わたしがまだ貧乏大学生の頃(貧乏は今も変わらないけれど・・・)。ヨーロッパのディープな世界がギュッと凝縮されたその本に魅せられ、6,000円ほどもする単行本を奮発して購入し(今は文庫本で安くで買えるんだね!)、お気に入りのページを何度も眺めてはその不気味でどこか可笑しい世界にうっとりしていました。 ヨーロッパよりも日本に興味が移った今ではもう読み返すことはないけれど、大事な本のひとつとして十数年以上経った今でも手元に残されています。 久しぶりに押入れからひっぱりだした その都築響一さんが去年の10月、東…