青空に白いパラシュートが、ぱつ、ぱつと、花ひらいて、ふうわりういています。と、ふいに、頭の上を、さあっと白い光が走って……そのあとの記憶が、はっきりしません。ふしぎなこと。あとから考えると、爆心地から二キロの駅ちかくで、あんなもの見ることがあったろうか……。わたしは、大きな虹を見ました。 ★虹 (原爆児童文学集 8) 早船ちよ・作 太田大八・絵 原爆児童文学全集8 1985年4月 汐文社 ―――――☆―――――☆―――――☆―――――☆―――――☆―――――☆―――――☆ 【あらすじ】 1985年8月6日午前8時。山中のサマースクールでは原爆犠牲者追悼のための朝礼が開かれた。シンドウ先生がユー…