●歌は、「我がやどのいささ群竹 吹く風の音のかそけきこの夕へかも」である。 奈良市法蓮佐保山 万葉の苑(54)万葉歌碑(大伴家持 たけ) ●歌碑(プレート)は、奈良市法蓮佐保山 万葉の苑(54)にある。 ●歌をみていこう。 ◆和我屋度能 伊佐左村竹 布久風能 於等能可蘇氣伎 許能由布敕可母 (大伴家持 巻十九 四二九一) ≪書き下し≫我がやどのい笹(ささ)群竹(むらたけ) 吹く風の音のかそけきこの夕(ゆうへ)かも (訳)我が家の庭の清らかな笹の群竹、その群竹に吹く風の、音の幽(かす)かなるこの夕暮れよ。(伊藤 博 著 「万葉集 四」 角川ソフィア文庫より) (注)いささ 接頭語:ほんの小さな。…