書き下し文:『論語 (漢文叢書)』WIKISOURCE 子曰く、弟子(ていし)入りては則ち孝、出でては則ち弟、謹んで而して信、汎(ひろ)く衆を愛して仁に親しむ。行ひて餘力(よりょく)有れば、則ち以て文を學べ。 訳:下村湖人『現代訳論語』青空文庫 先師がいわれた。――「年少者の修養の道は、家庭にあっては父母に孝養をつくし、世間に出ては長上に従順であることが、先ず何よりも大切だ。この根本に出発して万事に言動を謹み、信義を守り、進んで広く衆人を愛し、とりわけ高徳の人に親しむがいい。そして、そうしたことの実践にいそしみつつ、なお餘力があるならば、詩書・礼・楽といつたような学問に志すべきであろう。」 専…