窓から見える田園の風景は夏そのものであり、また本州を感じさせるものだった。 哲学対話のファシリテーションのために別府から宇部へと旅する。 旅というか移動なのだが、それでもすこしは旅だった。 大分県外を出たのは、昨年12月の京都・大阪以来だった。 旅をしないと脳が錆びていく感じがある。 旅をして、頭の風景をシャッフルしたい。 見覚えのない山の形とかを頭に写したい。 その日は朝4時に起きて、5時半くらいの別府発のソニックに乗る。 早朝なのにまあ蒸し暑い。 宇部線はひじょうに味わい深いのだが、風やら雨やらですぐ止まってしまうようだ 別府からは待ち時間をいれても3時間ちょっと。 私のなかではまだ「近い…