以下は、「その1」に続くものです。 7.1 国民に冷酷かつ狡猾なこの国の官僚はどのようにして生まれたのか——————————その2 その際、参考にさせてもらったのは、以下の書物である。 いずれも元官僚だった人の著書である。 元通産省の官僚古賀茂明氏の著(「官僚の責任」PHP新書p.60〜61)。元厚生省の検疫課長宮本政於氏の著(「お役所の掟」講談社)。元通産省の課長並木信義氏の著(「通産官僚の破綻」講談社+α文庫)。 これらから見えてくる官僚、広くは役人の公務遂行上の手口とは、結局のところ、「責任の所在を判らなくさせてしまおう」という動機から考え出されてくるもので、「だれにも気付かれないよう、…