筆者は,実はモノづくりの技術者,研究者を目指して勉強をしていた。しかし,Japan as No.1を支えていた大手モノづくり企業は,学部卒レベルの知識では研究職には就くことはできず,大学院卒が求められていた。筆者は,専門課程で必要とされた数学がチンプンカンプンで大学院には進めなかった。モノづくりの現場に入ることは本意ではなかった。そこで,モノづくりを応援し加速するサポートをできるメディアの仕事を手に入れることができた。 ベンチャーとして起業する人が増えるのは,それから5年ほど先のことである。新しいアイディアを基に新しい製品を作る新しい会社が設立された。しかし,モノづくり産業は膨大な資金が必要に…