通称、「仏検」と略される。
文部科学省に認定を受けている国内唯一のフランス語検定試験。
フランス大使館後援によりフランス語教育振興協会が実施している。
1981年に開始され、毎年6月と11月の二回実施され、フランス語を勉強する人に実力の判定と学習の目安を提供している。
1級(11月のみ)・準1級(6月のみ)・2級・3級・4級・5級と6段階に分かれおり、2級より上は筆記の一次試験合格者に対して面接の二次試験が課される。隣り合った2つの級のみ併願が可能。受験資格には制限はない。
一次試験:筆記試験(記述式・客観形式併用) 120分 書き取り・聞き取り試験 約40分
二次試験:面接試験 約9分(あらかじめ与えられた課題に関するスピーチとそれをめぐるフランス語での質疑応答)※一次試験合格者のみ
級の程度:高度の内容をもつ文を含めて、広く社会生活に必要なフランス語を十分に理解し、自分の意見を表現できる。学習600時間以上(読む力と同時に、聞き、話し、書く力を総合的に要求されるので、4年制大学のフランス語専門課程卒業程度では不十分)。
一次試験:筆記試験(記述式・客観形式併用)100分 書き取り・聞き取り試験 約30分
二次試験:面接試験 約7分(あらかじめ与えられた課題に関するスピーチとそれをめぐるフランス語での質疑応答)※一次試験合格者のみ
級の程度:日常生活や社会生活に必要なフランス語を理解し、特に口頭で表現できる。学習500時間以上(4年制大学のフランス語専門課程卒業の学力を備え、新聞・雑誌などの解説・記事を読み、その大意を要約できるだけのフランス語運用能力と知識が要求される)。
一次試験:筆記試験(記述式・客観形式併用)90分 書き取り・聞き取り試験 約30分
二次試験:面接試験 約5分(フランス語での質疑応答)※一次試験合格者のみ
級の程度:日常生活や普通の職場で必要なフランス語を理解し、特に口頭で表現できる。学習400時間以上 (4年制大学のフランス語専門課程4年程度で、読む力ばかりでなく、聞き、話し、ある程度書く力も要求される)。
試験:筆記試験(客観形式のほか、記述式を含む)60分 聞き取り試験 約15分
級の程度:基本的なフランス語を理解し、簡単なフランス語を聞き、話し、読み、書くことができる。学習200時間以上 (大学の2年終了程度。一部高校生も対象となる)。
試験:筆記試験(すべて客観形式)と聞き取り試験合わせて、約60分
級の程度:基本的なフランス語を理解し、平易なフランス語を聞き、話し、読み、書くことができる。
学習100時間以上 (大学の1年終了程度。高校生も対象となる)。
試験:筆記試験(すべて客観形式)と聞き取り試験合わせて、約45分
級の程度:初歩的なフランス語を理解し、平易なフランス語を聞き、話し、読むことができる。学習50時間以上(中学生から、大学の1年前期終了程度の大学生に適している)。