かつて九州に存在した国鉄線の一つ。
久大本線に接続する恵良(大分県玖珠郡九重町)から肥後小国(熊本県阿蘇郡小国町)までの間 26.6km を結んでいた。宮原(みやのはる)は肥後小国駅付近の大字名。
1937年に恵良−宝泉寺間が開通、1943年から1948年までの営業休止期間を挟んで1954年に宝泉寺−肥後小国間が開通した。この延伸区間については戦時中に建設が進められたため、資材難の中、コンクリート構造物には鉄筋の代わりに「竹筋」を用いたと伝えられる。*1
列車はすべて久大本線に1駅乗り入れ、豊後森−肥後小国間で運転されていた。1975年3月改正の時刻表によれば、豊後森−宝泉寺間が平日4.5往復、土曜日5.5往復、休日3.5往復。その先は土曜日4往復、その他3往復であった。
国鉄改革の中で廃止対象となり、1984年12月1日にバス転換された。
現在、大分交通が代替バスを運行している。豊後森−宝泉寺間は本数も比較的多い。
*1:2004年になって竹筋が使われていることがほぼ確認された