気が付けば2023年が終わってしまっていた。時の流れが頗る速くて驚くばかりである。老化の成せる業かもしれないけれど、一年があっという間に終わってしまう。しかも2023年に起きた事、体験した事の多くを思い出せない。プチ浦島太郎状態である。こうして自分は着々と老い衰え朽ち果てていくのだろう。人生とは儚いものであり、夢のように曖昧で模糊としていて、朧とも襤褸ともつかぬほどに霞み、破れ継ぎ接ぎだらけになっているものである。 話は変わるが、ふと人は何故美醜について殊更に関心を抱くのだろうかと考えるなどしている。生殖を例として考えてみると、究極的には棒と穴さえあれば生殖は成り立つのであり、容姿の美醜など本…