青空文庫から、明治の有名人が左伝を読んでいたことを示す記述を引きます。 福澤諭吉 福翁自伝 福翁自伝 の「左伝通読十一偏」 「歴史は史記を始め前後漢書ぜんごかんしょ、晋書しんしょ、五代史ごだいし、元明史略げんみんしりゃくと云うようなものも読み、殊に私は左伝が得意で、大概の書生は左伝十五巻の内三、四巻で仕舞しまうのを、私は全部通読、凡およそ十一度たび読返して、面白い処は暗記して居た。」 西郷隆盛 遺訓 の追加2 「苟も當時萬國對峙の形勢を知らんと欲せば、春秋左氏傳を熟讀し、助くるに孫子を以てすべし。當時の形勢と略ぼ大差なかるべし。」 夏目漱石 『文学論』序 「文学はかくの如き者なりとの定義を漠然…