昭和の時代には「歌謡曲」というジャンルの音楽があった。 どんな音楽かは,広辞苑にこう載っている。「日本に伝わるさまざまな音楽と欧米の音楽の混合から生まれた流行歌の総称」。デジタル大辞泉ではこうだ。「昭和初期以降,主に日本で作詞・作曲され,レコード・ラジオ・テレビなどを通じて流布される大衆的歌曲」。そこに私なりの定義を加えるとすれば,「ボクが小中学生のころ,歌手と呼ばれる人がテレビの歌番組で歌っていた歌。ときどきレコードを買った」という内容になる。 高校生にもなれば,やれポップスだ,フォークだ,ロックだと,流行りの音楽に対するジャンルの認識も多様化してきたのだが,それまで日本の流行歌は「歌謡曲」…