一昨日の「一月万冊」で、ジャーナリストの佐藤章さんが紹介していた本で、副題は、「『改革』に憑かれた経済学者の肖像」――この「経済学者」とはむろん竹中平蔵氏のことです。本書は2013年に刊行されたものですが、2年前に文庫化されたタイトルは『竹中平蔵 市場と権力』と、竹中氏の名前が前面に出ています。 現在東京オリンピック組織委の元理事とAOKIホールディングス前会長が贈収賄容疑で捜査されていますが、「一月万冊」の中で、検察は次のターゲットとして、この竹中氏を射程に入れているとの「特ダネ」が紹介されていました。竹中氏は、今世紀初めから「改革の旗手」とされ、毀誉褒貶はありますが、「改革」にともなう「利…