🪷白鳥の陵 ——大葬に歌われる歌曲を中心としている。白鳥には、神靈を感じている。—— ここに大和においでになるお妃たちまた御子たちが皆下つておいでになつて、御墓を作つてそのほとりの田に這いつてお泣きになつてお歌いになりました。 周《まわ》りの田の稻の莖《くき》に、 稻の莖に、 這い繞《めぐ》つているツルイモの蔓《つる》です。 しかるに其處から大きな白鳥になつて天に飛んで、濱に向いて飛んでおいでになりましたから、そのお妃たちや御子たちは、其處の篠竹《しのだけ》の苅株《かりくい》に御足が切り破れるけれども、痛いのも忘れて泣く泣く追つておいでになりました。 その時の御歌は、 小篠《こざさ》が原を行き…