廻向(えこう)イメージ 子孫が徳を積み、その徳の力、光の力を廻すことによって、先祖を救ってあげることができることがあり、これを廻向と言います。遺された子孫が、仏法真理に則って立派に修行をしていること、正しい宗教に帰依し、そのお手伝いをしていること等が非常に大事です。そうした修行によって、子孫は光を受け、徳を積むことができるわけであり、子孫のその徳が先祖のほうにも伝わっていくのです。
正徳5年3月26日。円満寺長行が廻向を行う。
正徳4年2月27日。巾下宝周寺で六十六部を行った了求という僧が15両を寄進し、勧進(寄附)なしでこの日から四十八夜を行い、4月15日には廻向が行うはずであった。紙袋(熨斗袋か?)も外へ出さず。談義の席で銭も集めず。瑞祥院様(徳川吉通正室)が名古屋へ来られるので御屋形の作事を行うことがこの日江戸から申し来る。御用懸石川兵庫・内藤喜左が勤める。御作事奉行は河村丹左衛門が勤める。
正徳3年4月13日。今朝、照光院で四十八夜惣廻向が行われる。
正徳3年3月15日。卯(午前5時)前、山城守が尾張を出発する。天王坊へ長野村万徳寺の院主が入り、その後には玄英法印(八三郎様の母公泉光院の弟)が仰せ付けられる。今朝上田町誓願寺で一万日惣回向が行われる。9日からとても大きな鉦4挺を打ち鳴らし、人が群れ集まる。談義は能化衆(長老)の正覚寺、祐福寺が行う。その間には所化(修行僧)の僧が代わる代わる毎日4、5座行う。14日には門の両方の壁を打ち抜き、参詣の人を通す。その夜は夜通し数千の参詣があり、念仏が地を震わせ、大提灯は37張あり、門外・門内は昼間のようであった月は明るく、1晩中えいやえいやと人ごみをかきわけることもできなかった。上は1丁目から下は…
正徳3年3月9日。この日から久屋誓願寺で万日廻向が始まる。近頃、中主以智という僧が説法を行い、人が多く集まる。
仏と菩薩と聖声聞と独覚との過去現在未来のすべてに礼拝し奉ります。 それでは、一章の「仏国品」の続きを、ご一緒に読んでいきましょう。 廻向心は是れ菩薩の浄土なり。菩薩成仏の時、一切に功徳を具足せる国土を得ん。 八難を除くを説くは、是れ菩薩の浄土なり。菩薩成仏の時、国土に三悪八難有ること無からん。自ら戒行を守りて彼のたりなさを譏らざるは、是れ菩薩の浄土なり。菩薩成仏の時、国土に犯禁の名有ること無からん。 「八難」とは、仏道修行の妨げとなる八つの困難をいいます。 お釈迦様に会って教えを聞く機会のない ①地獄、②餓鬼、③畜生の状態。 快楽にふけるのみの④長寿天、⑤辺地(阿弥陀仏の本願を疑いながら 極楽…