実姉ガブリエル・フェリエールによる数理哲学者カヴァイエスの評伝『ジャン・カヴァイエス ― 戦中の哲学者 1903-1944』(Gabrielle Ferrières, Jean Cavaillès. Un philosophe dans la guerre 1903-1944 [1950], Paris, Félin, 2003)の要約、今回は第10章の後半である。 カヴァイエスはレジスタンス活動中に捕まり、虜囚中の収容所で哲学書の執筆を開始する。 * 第10章 レジスタンスと虜囚(後半) モンペリエでの二度目の虜囚 北部解放の指導委員会のメンバーであるカヴァイエスは、1941-2年の冬の間に…