二 近代科学と東洋宗教(湯浅学) ― 身心一元性を高めて自身の可能性を拓く 東洋的身体行である野口整体 今回から、第四章二に入ります。ここでは、そもそも東洋的とはどういうことか?気とは何か?という内容が中心です。 1の中に、「「うつ」は脳内物質の問題として扱われる」という一文がありますが、私は以前、ある人から、抑うつ状態で精神科に行ったら、最初に血液検査をされて驚いた…という話を聞いたことがあります。その人は精神科医と言えばフロイトの精神分析、というイメージだったのかもしれません。しかし多くの「精神科」では、検査や治療は「生化学的」な手法が中心なのです。 それでは今回の内容に入ります。 1 心…