この記事では必殺シリーズ第12弾の『江戸プロフェッショナル・必殺商売人』を取り上げましょう。初見の際はそのドラマ性の高さに惹かれたのですが、後から振り返ると「一筆啓上崩壊が見えた」と思ってしまいました。まあそれについては後述しましょう。 この作品は『新・必殺仕置人』の続編ですが、中盤で明かされるように『必殺必中仕事屋稼業』の続編でもあるのです。第1話はこんな感じの話です。絵草紙屋から不忍池のほとりにある灯台の灯台守と「足力屋」と言うマッサージ業に商売替えしていた正八(火野正平)はある夜、二人の仕置人が殺しをするのを見かけます。一人は根津の花街で髪結と箱屋をしていた新次(梅宮辰夫)。もう一人は根…