せんせいに「それって社会認識論であっても社会存在論では無いよね」と煽られ、ピンカードの新刊を読むうちに、わたしがやっているのは人間存在論ではないか、と、ふと思う。 Practice, Power, and Forms of Life: Sartre’s Appropriation of Hegel and Marx (English Edition) 作者:Pinkard, Terry University of Chicago Press Amazon どういうことか。現象学の立場でまず重要なのが「志向性」という概念である。ざっくり言って、志向性とは意識が何物かを目指す作用のことである。ポイ…