1. ❄️ 3月の雪原に響く、単行急行列車の鼓動 2022年3月6日。カレンダーの上では春の足音が聞こえ始める時期ですが、ここ秋田の里山には、まだ深い、深い雪が残っていました。この日、私は秋田内陸縦貫鉄道が運行する3つの観光列車のうち、ずっと気になっていた一両、**「笑(EMI)」**に初めて乗車するために角館駅へと向かいました。 角館駅のホームに立つと、耳が痛くなるようなキーンと冷えた空気が肌を刺します。しかし、その寒さこそが雪国を旅する醍醐味。遠くのカーブから、シックなブラウンとゴールドのラインを纏った単行(1両)の気動車が、雪を蹴立ててゆっくりと入線してきました。 急行列車として誇らしげ…