真田さんは個人指導を受けるようになってから、「私のそれまでの「自己認識」は、金井先生の一言によってコペルニクス的に転回した。いや、それは、元来私の内にあったものが、パンドラの箱が開かれた時の様に、あふれ出てきたかのような体験である。」と述べている。 真田さんは中学生時代、キューバ革命の立役者チェ=ゲバラとカストロに憧れ、革命家を夢見ていた時があり、大学時代にも学生運動に関わったことがある。 しかし実際に参加してみると、幼稚で感情的な運動や組織の在り方に違和感があり、そこに自分を賭けるというほどの気にはなれなかったので、「社会を変革したい」という若者らしい情熱は不完全燃焼のまま社会人になった。 …