寺山修司『両手いっぱいの言葉 413のアフォリズム』(新潮文庫)を読了。 気の利いた「言葉」は、しばしば良質のブランディを思わせる。一人でしみじみと味わうのもいいし、二、三人で語りあいながら、酔うのも愉しい。 両手いっぱいの言葉―413のアフォリズム (新潮文庫) 作者:修司, 寺山 新潮社 Amazon どんな鳥だって想像力より高く飛ぶことはできないだろう 悪口の中においては、つねに言われている方が主役であり、言っている方は脇役であるという宿命がある 幸福と肉体との関係について考えることは、極めて重要なことであるなる。なぜなら、一冊の「幸福論」を読む時でさえ、問題になるのは読者の肉体のコンデ…