民主主義 ホップス 十七世紀イギリスのホップスは利己心は在来の倫理では悪とされたが、ホップスは利己心を善でもなければ悪でもないとした。人間は心身の能力において生まれつき平等である故、人間が利己心によって、相互に戦い、相互に欺きあい、残忍なやり方で生活しているのは、人間の自然状態であって、自然的事実として認められるべきである。しかしこのような状態は絶えざる恐怖と暴力により死の危険があり、人間の生活は、孤独で貧しく険悪で残忍で、しかも短い。そこで人々は平和を求め、理性により、相互に協定して、共同社会をつくるように導かれ、こうして国家をつくる。国家とは、このような人工的作品であるという。このホップス…