読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 72(左頁) 第四 天をも計り地を計りつべし 量りがたきは人の心なるとかや 安芸守平の 清盛 しか/\の御企て有迚後白河の帝 大納言成忠卿を鳥羽の北 殿に押込め置き 遉天理を恐れてや日毎/\の院参に 百姓共は田 畑を止(や)め道に盛砂箒目入れ 敬ひ恐るゝ平家の威勢 上り下りの旅人 も道を横ぎる斗也 四つ塚東寺の庄屋年寄袴羽織でかけ廻り 最 早あれへお乗物往来も先退けて 片寄/\下に居よと地に鼻付くれ 73 ば程もなく 先払ひの徒の者 二行に立て対の陸尺(…