2月26日、東京高裁は、あの「東名高速道路あおり運転致死傷」男(32歳)に懲役18年の地裁判決を支持する判決を下した。 男は最後に、「俺が(刑務所を)出るまで待っとけよ」と裁判官に捨て台詞を吐いて退廷したそうである。 まあ、この男をクズ中のクズ、更生の余地なき劣悪人間とみなすのが、大多数の人の普通の感覚だろう。 しかしそれはそれとして気になるのは、この「裁判官への復讐・お礼参りの予告」というやつである。 これは果たして、今まで発生したことがあるのだろうか。 思えば明治初年以来、いったい何万・何十万の裁判がこの日本で行われてきたかわからない。 その裁判の当事者――ここでは敗訴した側に限って考えて…