1.はじめに 2.法令から考える 3.国税庁の手引から考える 4.給与の年末調整から考える 5.確定申告での還付手続きから考える 6.前払家賃の質疑応答から考える 7.支払調書を作る趣旨から考える 8.作成上の便宜から考える 9.結論:「支払時期到来主義」では? 1.はじめに 何年税理士業をやっていても毎年悩む永遠のテーマ、支払調書は発生主義と現金主義のどちらで作るのが正しいのか。 長くなりますが考慮材料を色々挙げてそれぞれの都合から考え、最後に結論を出してみたいと思います。ここでは基本的に報酬の支払調書を前提とします。 2.法令から考える 租税法律主義ということで何よりもまずは法令を見ます。…