小5の夏に課外活動のような形で学年でキャンプが開かれた。確か一泊だったと思う。教育実習生も一緒だったのを覚えている。そしてほとんどなにをしたのかは覚えていない。だが一つだけ鮮明に残っている記憶があるのだ。 お昼ご飯にみんなでカレーを野外で作ろうということになっていた。みんなで火を起こすところから始めて、お米だってキャンプ専用のメスティンの道具で炊いていた。そのアナログな感じが自分にはすごく新鮮だったのを覚えている。工程とか、自分が何をして誰が何の役割だったかも、まず誰が自分の班だったのかも覚えていない。しかしみんなで苦労しながら作ったカレーだった。 晴れた日の木陰でみんなで手を合わせた。 そん…