今年1番の面白い本でした。ごく最近になって、歴史の本をよく読むようになったのですが、19世紀中頃から20世紀初頭の時代は何冊か読んでもどうにも分かりにくいと感じる時代です。また、なんとなくモヤモヤしていたこととして、江戸時代末期の倒幕運動から明治維新に至るまでの、幕府を倒さなくてはならないという人達の熱量が理解できませんでした。なんでそこまで駆り立てられたのかについて欧米列強に対抗するためとか色々説明がありますが、もう一つ分かりませんでした。 この本の冒頭に著者も書いています。「私の知る限り、日本人の歴史的知見は日露戦争のあと、いきなり第二次世界大戦に飛んでしまう。大袈裟にいえば、「坂の上の雲…